2012年、京都大学山中教授がノーベル賞を受賞したiPS細胞が、ついに民間医療でも一部ながら受診可能となりました。

iPS細胞エクソソーム治療の対象となる疾患

iPS細胞エクソソーム治療

✔老化・アンチエイジング
✔皮膚ダメージ
✔変形性関節症
✔虚血性心筋
✔坐骨神経損傷

iPS細胞エクソソームとは

iPS細胞エクソソームとは

iPSエクソソームとは、iPS細胞(人工多能性幹細胞)が分泌する小さな粒状の物質です。この粒子は、細胞膜由来の脂質やタンパク質、内部には核酸(RNAやDNA)などを含んでおり、細胞間で情報を伝達する役割を持っています。
iPSエクソソームは、細胞の再生能力を高めたり、老化の影響を軽減する働きをする可能性があります。例えば、コラーゲンの産生量を維持したり、繊維芽細胞のUVダメージを軽減するなどの効果が確認されています。

エクソソームとは
エクソソームは細胞から分泌される直径30~150nm程度の小さな膜小胞で、細胞間の情報伝達に関与します。
エクソソームの中には、以下のような物質が含まれています。
●マイクロRNA
●メッセンジャーRNA
●タンパク質
●脂質など

iPS細胞とは
iPS細胞とは、京都大学の山中伸弥教授により発明された「万能細胞」です(2012年ノーベル生理学・医学賞)。
ヒトの細胞は分裂を繰り返すごとに老化していきます。通常、一度老化した細胞は、若返ることはありません。年を重ねていくと、子供のころに比べて傷の治りが遅くなることはないでしょうか?そのような現象は、細胞が老化していき、増殖する能力を段々と失っていった結果現れます。
分裂を繰り返して細胞が老化すると、染色体の末端の部位であるテロメアは徐々に短くなっていきます。ところが、老化してテロメアが短くなった細胞も、iPS細胞にすると再びテロメアが伸び、老化する前の状態に若返ることが報告されています。

iPS細胞は、ヒトの体の細胞の時間を巻き戻し、初期胚レベルに若返らせた細胞です
iPS細胞は、ヒトの体の細胞の時間を巻き戻し、
初期胚レベルに若返らせた細胞です

iPS細胞エクソソームの特徴と利点

iPS細胞エクソソームの
特徴と利点

iPS細胞から分泌されるエクソソーム(iPSエクソソーム)は、再生医療や疾患治療において、iPS細胞そのものを使わなくても治療効果が得られる可能性があります。
細胞からはエクソソーム以外にも、不純物や老廃物など、様々な分泌物が出ています。
ルネスクリニックで使用しているiPSエクソソーム(リプロセル社製)は、複数回精製してエクソソーム以外の成分を除去しています。そのうえでさらに濃縮を行い、その結果、高濃度のエクソソームを実現しています。
【特徴】
・再生医療への応用:傷ついて組織の修復を促進する可能性がある
・抗炎症作用:炎症を抑える働きを持つ物質を含んでいる
・免疫調節作用:免疫応答をコントロールする役割も期待されている
・がんや神経疾患などへの応用研究も進行中。

【利点】
iPS細胞自体を使うよりも
・腫瘍化のリスクが低い
・免疫拒絶が起きにくい可能性
・保存や取り扱いが比較的容易
・細胞培養から得やすい

iPS細胞エクソソーム治療内容

iPS細胞エクソソーム治療内容

治療方法について
治療目的に応じて選択し、点滴、局所注射、関節内注射、頭皮注射、顔面注射、海綿体内注射、鼻腔噴霧等にて投与します。

治療期間・回数について
目的、症状、治療効果に応じて適宜投与します。

iPS細胞エクソソーム治療費用について

iPS細胞エクソソーム治療
費用について

費用について
●点  滴:1バイアル 2㏄ ¥220,000(税込)
●皮下注射:1バイアル 2㏄ ¥198,000(税込)

セット価格:iPSエクソソーム1バイアル皮下注射 + NAD⁺点滴 200mg                      297,000円
セット価格:iPSエクソソーム1バイアル皮下注射 + NAD⁺点滴 100mg                      253,000円
セット価格:iPSエクソソーム1バイアル皮下注射 + 脂肪由来セクレトーム 10cc       385,000円

費用について(税込)
●点  滴:1バイアル 2㏄ ¥220,000
●皮下注射:1バイアル 2㏄ ¥198,000

◆セット価格:297,000円
iPSエクソソーム1バイアル皮下注射
+ NAD⁺点滴200mg

◆セット価格:253,000円
iPSエクソソーム1バイアル皮下注射
+ NAD⁺点滴100mg

◆セット価格:385,000円
iPSエクソソーム1バイアル皮下注射
+ 脂肪由来セクレトーム10cc

iPS細胞エクソソームと幹細胞由来エクソソームの違い

iPS細胞エクソソームと
幹細胞由来エクソソームの違い

iPS細胞由来エクソソーム(iPS-Exos)と間葉系幹細胞(MSC)由来エクソソーム(MSC-Exos)の抗老化効果を比較すると、iPS-ExosがMSC-Exosより優れている可能性はありますが、条件や用途によります。

特性iPSエクソソームMSCエクソソーム
分泌量iPS細胞は大量のエクソソームを産生可能MSCは細胞老化とともにエクソソーム分泌量が低下
含有成分miRNAやタンパク質が多様で再生能力が高い 抗炎症や創傷治癒に優れた因子を含む
抗酸化作用 miR-675やHSP(Heat Shock Protein)を多く含み、抗酸化作用が強いSODやカタラーゼなどの酵素の活性化により抗酸化作用が得られる
細胞の若返りテロメラーゼ活性化や線維芽細胞の増殖促進作用が報告されている繊維芽細胞の増殖促進作用はあるが、iPS-Exosほど強くない

iPSエクソソームの優位性
1.多様なmiRNAとタンパク質を含む
・iPS-ExosはmiR-302、miR-372、miR-675など、細胞の若返りや再生を促進する因子を多く含む。
2.テロメラーゼ活性の向上
・iPS-Exosはテロメラーゼの活性化を助け、細胞の寿命を延ばす可能性がある。
3.神経・血管再生の促進
・iPS-Exosには神経成長因子(NGF)や血管内皮増殖因子(VEGF)が豊富に含まれ、老化による認知機能低下や血流低下を改善する可能性がある。

幹細胞由来エクソソームの優位性
1.免疫調整と抗炎症作用が強い
・炎症を抑えることで老化による慢性炎症(inflammaging)を軽減。
2.比較的安全性が高い
・MSC-Exosは臨床応用例が多く、安全性が確認されている。

iPS細胞エクソソームの医療への応用例

iPS細胞エクソソームの
医療への応用例

iPSエクソソームの皮膚細胞への効果

iPS細胞由来エクソソームは、皮膚細胞に対して多面的な再生促進効果を示す。これらのエクソソームには、成長因子やmiRNAなどの生理活性物質が含まれ、線維芽細胞の増殖やコラーゲン合成を促進し、創傷治癒や皮膚の若返りに寄与する。また、抗炎症作用や酸化ストレスの軽減効果も報告されており、アトピー性皮膚炎や老化肌などの治療応用が期待されている。細胞フリーで安全性が高く、今後は化粧品や再生医療分野への応用が進むと考えられる。

iPS/MSCエクソソームによる角膜再生

iPS細胞由来エクソソームとMSC由来エクソソームは、角膜再生医療において注目される細胞外小胞です。iPSエクソソームは多能性を反映し、角膜細胞の再生や修復を促す因子を多く含み、特に角膜上皮や内皮の再構築に有望です。一方、MSCエクソソームは抗炎症作用や創傷治癒促進に優れ、角膜損傷後の治癒や炎症の抑制に効果的です。両者とも細胞移植に比べて安全性が高く、点眼など非侵襲的な治療が可能で、将来的には個別化医療への応用も期待されています。

iPSエクソソームの変形性関節症への効果

iPS細胞由来エクソソーム(iPS-Exos)は、変形性関節症(OA)に対する新たな治療手段として注目されている。iPS-Exosは多様なmiRNAやタンパク質を含み、関節内での炎症抑制や軟骨細胞のアポトーシス抑制、細胞外基質の維持に寄与することが報告されている。動物モデルにおいては、iPS-Exosの関節内注射により関節破壊の進行抑制や疼痛軽減が確認されており、細胞を用いない「細胞フリー治療」としての安全性と有効性が期待されている。今後の臨床応用に向けた研究が進められている。

iPSエクソソームによる認知症で老化した海馬を若返らせる

iPSエクソソームによる認知症で
老化した海馬を若返らせる

iPS細胞由来エクソソームは、認知症によって老化・機能低下した海馬の再生に有望な効果を示している。これらのエクソソームには、神経細胞の可塑性を促進するmiRNAや成長因子が含まれており、シナプス形成の回復や神経炎症の抑制を通じて認知機能の改善が期待される。動物実験では、iPSエクソソームの投与により空間記憶や学習能力の向上が確認されており、細胞移植を伴わない安全な治療法として注目されている。

iPSエクソソームによる神経再生

iPS細胞由来エクソソームは、神経再生医療において有望な細胞フリー治療法として注目されている。これらのエクソソームには、神経細胞の成長や修復を促すmiRNAやタンパク質が含まれており、神経損傷部位への局所投与により、炎症抑制、軸索再生、シナプス形成の促進が期待される。iPS細胞を用いることで患者由来のエクソソームも生成可能であり、免疫拒絶のリスクが低く、安全性の高い治療アプローチとなる。特に脊髄損傷や脳虚血モデルにおいて、機能回復を示す報告が増えており、今後の臨床応用が期待されている。

iPSエクソソームのがん細胞への影響

iPS細胞由来エクソソームは、がん細胞に対して多様な影響を及ぼすことが報告されています。これらのエクソソームは、miRNAやタンパク質などの生理活性物質を含み、がん細胞の増殖抑制、アポトーシス誘導、転移抑制などの効果が期待されています。特に、miR-145やmiR-302などの腫瘍抑制性miRNAが含まれている場合、がん細胞の増殖シグナルを抑制し、治療への応用が注目されています。一方で、iPS細胞の未分化性が腫瘍促進作用を持つ可能性もあるため、安全性の評価と精密な制御が必要です。今後、iPSエクソソームを利用したがん治療の可能性が期待されています。

その他

リスク・副作用について

培養液成分は除去されているため、副作用はほぼないと考えられますが、ヒト由来細胞をもちいていることから、未知の検出不可能なウイルスが含まれている可能性を完全には否定することができません。また、その他予期し得ない副作用が起こる可能性も否定できません。

iPSエクソソーム治療について

未承認医薬品等であることの明示、入手経路等の明示
本治療に用いるiPSエクソソームは、医薬品医療機器等法上の承認を得ていないものです。
院内調剤(一部外部委託)として、適法に調剤しています。
日本では、未承認医薬品を、医師の責任において使用することができます。

国内の承認医薬品等の有無の明示
本治療に使用できる同一の性能を有する他の国内承認医薬品はありません。